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すると禅は朝から大きなため息をついた。
「別に馴染めなくてもいいし」
その言葉に翔が呆れて言った。
「お前なぁ……、禅は俺らしか友達いないだろうが。
俺らと別のクラスになったらどうすんだよ?」
「別にどうもしねぇよ」
そんな禅の答えに沙希が怒った。
「それじゃダメ!
禅はただでさえ怖がられてるんだから、禅から歩み寄るの!」
沙希の勢いに禅は後ずさりした。
「……いや、でも――」
「でもじゃない!」
そんな2人の様子を見て、翔が苦笑しながら禅の肩を叩いた。
「あきらめろ。こうなったら言うこと聞くまでこのままだぞ?」
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