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あまりに予想通りの反応に、禅は自嘲気味に苦笑した。 そして女子たちの脇を抜け、席に向かって歩き出した。 すると女子の1人が禅を呼び止めた。 「あ、あの神谷くん!」 禅が驚いて振り返ると、呼び止めた女子生徒と目があった。 その瞬間女子生徒は顔を真っ赤にして俯いて、禅と同じくらい小さな声で言った。 「その……、おはよう………」 するともう1人の女子生徒も顔を真っ赤にして言った。 「こ、今年も同じクラスだね!? その……、今年は話しかけたりしても……いい、かな?」 禅は驚きながらその言葉に頷いた。 「あ、あぁ……。別にいいけど」
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