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すると翔がニカッと笑って禅の肩に腕をまわした。 「今年はクラスで浮かないかもしれないな」 翔がそう言うと、禅はムスッとして不機嫌そうに言った。 「……大きなお世話だ」 そう言うと禅は自分の席についた。 出席番号順のため、沙希も翔も禅の席から離れていた。 禅が頬杖をついてボーッとしていると、隣の席の女子が話しかけてきた。 「あ、あの……、神谷くん、だよね?」 禅がその女子に視線を向けて頷いた。 「あ、あのわたし片桐 佐奈って言うの。よろしく……ね?」 「……よろしくな」 禅が素直にそう言うと、佐奈は顔を赤くして笑った。
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