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すると、自分の席からやってきた沙希が禅の机をバンッと叩いた。 「なんで!?」 禅は突然のことに驚いて、身をのけ反らせた。 「……なにがだよ?」 禅が尋ね返すと、沙希はなおさら不機嫌になって言った。 「今のがわたしだったら、 『……なんでお前とよろしくしなきゃなんないんだよ』 とか言ったはずだもん! なのになんでこの子には素直なわけ!?」 「……お前が来る時そうしろっつったんだろうが。 理不尽なやつだな」 「そんなことは問題じゃないの! なんでわたしには素直じゃないのか聞いてるの!」
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