人気

12/27
前へ
/595ページ
次へ
するとクラスメートたちの視線が、一斉に禅に向けられた。 それを見て、翔が腹をかかえて笑った。 「禅が笑うなんて想像してなかったって感じだな? この問題児が!」 その言葉に禅は口元を緩めて反論した。 「テストの点数足りなくて進級が危なかった奴が言うなよ、劣等生」 するとそんな2人の様子を、佐奈がずっと見ていたことに翔が気付いた。 「あぁ、やっぱ驚いてる? 禅は怖い不良って有名だもんな」 「そ、そそそ、そんなことないよ!」 佐奈が動揺しながら慌てて首を振ったのを見て、禅は苦笑した。
/595ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5105人が本棚に入れています
本棚に追加