君の唄が響く丘

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するとその問いに沙希が答えた。

「そう！
有志が出て、ステージで出し物をするんだよ！」

（こいつ、さっきまで不機嫌だったのに……）

禅は心の中でそう呟いて呆れていると、沙希が禅の腕を掴んだ。

「というわけで、行くよ」

「………………はぁ？」

禅が眉をひそめると、沙希はニヤリと笑って言った。

「わたしたちも有志で出るの。
もう登録してあるから大丈夫！」

「いや、大丈夫じゃねぇよ！」

禅は反論したが、沙希はそれを聞き入れず強引に禅を引っ張りながら教室を出ていった。