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結局禅は引きずられながら、有志の集まる視聴覚室に連れていかれた。 そこには沙希のギターも置かれていて、あきらかにたくまれていた。 「…………歌うのか?」 禅が半ばあきらめて尋ねると、沙希はにんまり笑って頷いた。 「禅は体育館のピアノを使えばいいよね? 曲は4曲やるんだけど……」 結局禅に拒否権はなく、歓迎会への参加が決められてしまった。 その後、10時から歓迎会が始まった。 禅たちの出番は最後で、歓迎会の間ステージ脇にいた。 禅は軽く頭痛を覚えながら歓迎会の様子を見ていたが、沙希は始めからずっとニコニコしていた。
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