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演奏を終えた２人に、オーディエンスから盛大な拍手が送られた。
ステージ脇に戻ると、沙希はニコニコ笑って禅の背中を叩いた。
「気持ちよかったね！」
「だな。
そういえば俺はこれだけの大人数の前で演るのは初めてだったな」
禅がそう言うと、沙希は少し驚いて尋ねた。
「ホントに？ちょっと意外だな」
すると禅は苦笑して言った。
「プロでもこれだけ集めるのはほんの一部だし、俺はずっとマコトたちとやってたからな。
学祭とかでやったことはないんだよ」
「へぇ……。まぁ、いいや。
とにかく教室に戻ろうよ」
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