嘆息

4/15
前へ
/595ページ
次へ
その問いに、禅は一言だけで即答した。 「翔」 「わたしは!?」 驚きながらも不満そうに尋ねた沙希を見て、禅はクックッと笑いながら言った。 「信用してるといいな?」 「ちょっと、禅! ……あぁ、もしかして照れてるのかな?」 沙希はそう言ってニヤニヤしながら顔を覗き込んだ。 しかし禅は平然と言った。 「さぁ?」 「むっ………」 禅の言葉に沙希が不機嫌になると、禅は苦笑して言った。 「まぁとりあえず、お前といると飽きないのはたしかだけどな」 「……もしかして馬鹿にしてるの?」 「さぁ?」
/595ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5105人が本棚に入れています
本棚に追加