嘆息

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そんな会話をしながら学校につくと、禅は玄関から教室につくまで顔を赤らめる女子たちから声をかけられ続けた。 教室につくと翔がニカッと笑って近付いてきた。 「おっす、2人とも!禅は今日も人気者だな」 その言葉に禅はため息をついた。 「……正直うっとうしいだけなんだけどな」 禅がそう言うと翔は苦笑しながら禅の肩を叩いた。 「まぁそう言うなよ。今週末のライブ来るってやつ多いんだろ?」 その言葉に沙希が頷いた。 「もうチケットの取り置きの予約いっぱいなんだよね」 「へぇ、何人分?」 その問いに禅が顔をしかめて答えた。 「……32人分」
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