嘆息

10/15
前へ
/595ページ
次へ
「1時間目サボる覚悟があるなら話すぞ?」 すると翔はケラケラ笑って言った。 「どのみち禅はサボるんだろ? 付き合うつもりで追っかけてきたんだから今さらだよ」 その言葉に禅は苦笑した。 「……悪いな」 「気にすんなって。 で? 時間もあるしたっぷり聞こうじゃないか」 禅はもう一度苦笑すると、タバコを揉み消して茜とのことを話した。 その話を聞き終えると、翔は気まずそうに呟いた。 「……そんなことがあったのか。 正直、なんでそこまで人を毛嫌いしてるのかって不思議だったけど、……やっと納得できた」
/595ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5105人が本棚に入れています
本棚に追加