好意

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禅の言葉に沙希は顔をしかめた。 「えぇ~……」 その様子に、禅は笑いをかみ殺しながらテーブルに置いていたタバコを胸ポケットにいれて控室を出た。 翔は控室を出てすぐの所にいて、禅は右手を軽く上げながら翔に近付いた。 「よぅ」 禅が声をかけると、翔はニヤッと笑って右手を上げ返した。 「今日は客が多いな」 「…………皮肉を言うなよ」 禅がため息をつきながらそう言うと、沙希が翔と禅を挟む位置に立って言った。 「でも禅が出てきた途端、女の子たちがそわそわしだしたのはホントだよ」
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