好意

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翔は自分以外女の子という中で、1人困ったような、焦っているような表情を浮かべていた。 それを見て、禅はため息をついた。 「……帰っていいか?」 禅が沙希にそう尋ねた瞬間、その集団の1人が禅たちに気付いた。 「あっ!神谷先輩が出てきた!」 そして禅たちは一瞬で囲まれた。 それは禅が逃げ場を失ったことを意味していた。 禅たちを囲んだ女の子たちは、キャイキャイと騒いでいたが、禅はその中から抜け出して翔のもとに向かった。 「……………どういうことだ?」 「……すまん。 あの後、片桐ちゃんたちとカラオケに行くの他の子たちにもバレちゃってさ……」
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