好意

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翔の言葉を聞いて、禅は大きなため息をついた。 「断れよなぁ……」 「いや……、ほとんど初対面の佐々木ちゃんと行くからうまく断れなくてな……。 それに片桐ちゃんがホイホイ話進めて口挟めなかった……」 ため息をつきながら言った翔の言葉に、禅はガックリと肩を落として呟いた。 「…………女は強いな」 「……すまん」 少し離れた位置にいる女の子たちの華やかさとは違い、男2人はドンヨリとした空気の中ため息をついた。 そして総勢13人の団体でカラオケに向かった。 案内された部屋に着くと、禅はピッタリと壁側に張り付き、隣に翔、さらにその隣に沙希という位置で完全に他の女の子たちをブロックした。
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