好意

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「なぁ禅!もう1曲歌おうぜ!」 「…………おい」 禅が翔の言葉に呆れると、沙希が口を挟んだ。 「ちょっと翔、ダメだよ!」 (おっ!珍しくフォローか!?) しかしそんな禅の希望も、次の沙希の言葉にあっさり看破された。 「禅はわたしと歌うの!」 「………………お前に期待した俺が馬鹿だったな」 結局沙希とも歌うことになり、禅はその後その場から逃げるように部屋を出た。 女の子たちの一部がついていこうとしたが、禅がついた「トイレだ」とウソを信じて禅はようやく落ち着けた。 禅は1人で非常階段に出てタバコに火をつけた。
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