隣人

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次の日、禅はいつものように沙希と並んで学校に向かった。 そして教室に着き、机に鞄を置いて座ろうとした時、隣の席の佐奈に話しかけられた。 「おはよう、禅くん」 すると禅は眉をひそめた。 「……禅くん?お前、俺のこと名字で呼んでなかったか?」 その問いに、佐奈はニッコリ笑って答えた。 「今まではそうだったけど、今日から禅くんって呼ぶから」 その言葉に禅はため息をついて、席に座りながら言った。 「…………好きにしろ」 すると佐奈は笑顔で頷いた。 「あっ、そうだ禅くん。放課後用事ある?」
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