隣人

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その言葉に禅が呆れて言った。 「お前はあいつらに顔きかないだろうが。 片桐は部活のツテでなんとかしやすいんだよ」 その言葉に、沙希は少しいじけながら言った。 「……どうせわたしは役に立ちませんよ~だ」 そんな沙希を見て、禅はため息をついた。 「……お前はガキか。 そもそも、お前は一昨日のカラオケの件があるから当てにならん」 すると翔が苦笑しながらフォローに入った。 「まぁまぁ、そのことはもういいじゃんか?」 しかし禅は目を細めて翔に言った。 「……そういえばお前もカラオケで悪ノリしたよな?」 その言葉に翔はかわいた笑いをうかべて、慌てて言った。 「さ、さぁ、昼飯食わないとな! のんびりしてたら、午後の授業が始まっちまうぞ」
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