隣人

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「うわぁ……。禅、すごい不機嫌だね?」 沙希の言葉に禅はさらにイラついて舌打ちをした。 すると沙希は苦笑しながら禅に言った。 「禅、ご飯食べに行こ?」 「……はぁ?」 禅が顔をしかめると、沙希は笑顔で言った。 「ほら、なんか奢る約束だったじゃん? だから晩ご飯奢るから行こ」 沙希の言葉に、禅は不機嫌そうに大きくため息をついて頷いた。 「着替えるからちょっと待ってろ」 禅がそう言って着替えだすと、沙希はそれを気にせずテーブルの前に座って待った。 禅が着替えを済ませると、2人はよく行く駅前のファミレスに向かった。
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