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その問いかけに、禅は苦笑して答えた。
「いや、よくないらしいな。
それでも、今は翔たち以外とつるむ気はない」
禅がそう答えると、佐奈は俯いて呟いた。
「それでも……わたしは禅くんに話しかけるよ」
「……物好きだな」
禅は眉をひそめてそう言うと、先に行った翔と沙希の後を追って食堂に向かった。
食堂につくと、沙希たちは入口の近くにいた。
禅が翔の隣に座ると、翔は禅の前に置かれたトレーをあごで指して言った。
「カツカレー買っといたけど、これでいいだろ？」
「あぁ、サンキュー」
禅はそう言って翔にその代金を渡した。
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