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「いい子ですよ。
それに、いい声をしていました。
禅と２人なら、プロを目指しても問題ないと思います」
結衣の言葉に、父が眉をひそめた。
「プロの結衣さんが言うならそうなのかもしれない。
だが、その子は女の子だろう？
それでは禅が――」
「いい加減にしろよ！」
父の言葉を遮るように、漣が立ち上がって大声をあげた。
「禅は親父たちが思ってるようなことはしてない！
禅は何一つ悪いことはしていないって、なんで信じてやれないんだよ!?」
突然怒鳴りだした漣に、禅を含めた他の４人は呆然と漣を見つめた。
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