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「……まぁ、一応」
実家に帰った時のことを思い出し、声のトーンが落ちてそう返事をした。
すると、マサの真剣な声音が聞こえてきた。
『その時、結衣と何かあったか？』
その問いに、禅は一瞬躊躇してから問いで返した。
「……もしかして、結衣さんに何かあったんですか？」
すると、マサのため息が聞こえた。
『やっぱり何かあったのか……。
結衣の奴、お前が帰ってくるって楽しみにしてたのに、次の日のスタジオから落ち込んでてな。
調子がた落ちなんだよ』
「……そうだったんですか。
……すいません。俺のせいです」
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