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「……心配かけてすいません」
禅が申し訳なさそうにそう言うと、マサが苦笑して言った。
『気にすんなって。
んじゃ、今から車でそっち行くから、あのライヴハウスの前で待ち合わせな』
それだけ言うと、マサは禅の返事を待たずに電話を切った。
禅が１つため息をついて携帯を閉じると、沙希が身を乗り出して尋ねてきた。
「マサさん何だって？」
その問いに、禅は目を閉じてため息をついた。
「……あれから結衣さんの調子が悪いんだってよ。
で、話を聞きにこっち来るって言ってた」
「あれからってことは……禅が家に帰ってからか？」
翔がそう尋ねると、禅は頷いて肯定した。
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