決別

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するとマサが苦笑して言った。 「まずは禅の気持ちだろ? 禅はどうしたいんだよ?」 その問いに、禅は苦笑して答えた。 「そんなの決まってるじゃないですか。 結衣さんは義姉さん。 それ以上でも以下でもない。 ちゃんとそう伝えますよ」 禅がそう言ってポケットから携帯を取り出すと、マサが立ち上がった。 「電話じゃなくて、直接伝えろ。 車で来てんだから、連れてってやるよ」 「いや、明日も学校が……」 禅が苦笑してそう言うと、沙希が立ち上がって禅の腕を引っ張った。 「どうせいつもサボってるんだから、今さらでしょ。 マサさん、わたしも行っていいですか?」 その言葉に、マサは笑顔で頷いた。 「もちろんいいぞ。翔も行くか?」
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