決別

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すると、その言葉に漣が同意した。 「そうだな。 俺がケジメをつけなかったせいでこうなったのに悪いけど、お前は結衣と話すべきだ」 その言葉に禅は頷き、結衣に視線を向けた。 「結衣さん、話があるんだけど」 「……うん、分かった。 ここじゃなんだし、外で話そう」 結衣の言葉に禅が頷いて2人が外に出て行くと、漣が沙希と翔に話しかけた。 「沙希さんと翔くん、だよな?」 「あ、はい」 沙希が頷くと、漣は2人に深々と頭を下げた。 「ありがとう」 「え!?いや、意味分からないし、頭を上げてくださいよ!」 翔が慌ててそう言うと、漣は頭を下げたまま首を振った。
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