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そして、大きく息を吐き出すと、ブランコに座り直して言った。
「俺は、中途半端な気持ちのままでいた。
諦めたはずなのに、好きって気持ちが忘れられなくて、その気持ちを歌にしてた。
未練たらしかったんだよ。
そのせいで、周りの人を傷付けた。
全部、俺の覚悟が足りなかったせいなんだよな」
すると、結衣は首を振って言った。
「違う……。
１番傷付いたのは禅なんだから、禅のせいじゃないよ……」
しかし、禅は首を振ってその言葉を否定した。
「だけど、少なくとも今結衣さんを傷付けているのは俺だ」
「それだって、わたしと漣の責任よ」
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