一歩

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それから10分ほどで、禅たちはマコトの住むアパートに着いた。 「……そういえば、いることは間違いないのか? 留守の可能性もあるだろ?」 翔がそう言うと、禅は前をきつく睨みながら首を振った。 「マサさんが、確認とったから間違いないってよ」 禅はそう言うと、1つの扉の前で立ち止まった。 「……ここ?」 沙希がそう尋ねると、禅は頷いてインターホンを鳴らした。 すると、すぐに扉が開いてマコトが顔を出した。 「……久しぶりだな。 マサからお前が来るって聞いてたから待ってた。 話があるんだってな?」 マコトの言葉に禅が頷くと、マコトは部屋の中を顎で指して言った。 「入れよ。禅のツレもな」
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