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その問いに、禅は頷いて言った。
「もう会うことも、そのつもりもなかったんだけどな。
でも、全部話せる今なら、会っておいた方がいいと思うから」
その言葉に、沙希が頷いて言った。
「わたしも、ここまで来たなら会った方がいいと思うよ。
わたしたちはとことん付き合うしさ」
「……１人で会うつもりだったんだけどな」
禅がそう言うと、沙希は不満そうな表情になって言った。
「ここまで来てそれはないでしょ？」
すると、禅はため息をついて言った。
「……分かった。
ただ、もう怒鳴ったりするなよ。
茜は茜で苦しんでるんだからな」
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