後輩

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その後、アルコールも入り、沙希と翔、そして佐奈は妙なテンションで歌い続けた。 禅はその様子にため息をついて、グラスに入った酒を一気にあおった。 そして、受話器に手を伸ばし、お代わりを注文する。 「ジントニック1つ」 そう告げると、翔の肩を叩いて耳打ちした。 「外出るから、酒が来たらここに置いといて」 翔が頷いて了承したのを見て、禅は部屋を出た。 禅はそのまま非常階段に出ると、タバコに火を着けて大きく煙を吐き出した。 「何してるんですか?」 突然後ろから声をかけられ、禅は眉をひそめて振り返った。 すると、そこには赤い顔でニコニコしている裕紀がいた。
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