5105人が本棚に入れています
本棚に追加
その後、アルコールも入り、沙希と翔、そして佐奈は妙なテンションで歌い続けた。
禅はその様子にため息をついて、グラスに入った酒を一気にあおった。
そして、受話器に手を伸ばし、お代わりを注文する。
「ジントニック1つ」
そう告げると、翔の肩を叩いて耳打ちした。
「外出るから、酒が来たらここに置いといて」
翔が頷いて了承したのを見て、禅は部屋を出た。
禅はそのまま非常階段に出ると、タバコに火を着けて大きく煙を吐き出した。
「何してるんですか?」
突然後ろから声をかけられ、禅は眉をひそめて振り返った。
すると、そこには赤い顔でニコニコしている裕紀がいた。
最初のコメントを投稿しよう!