先生

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沙希は禅に褒められてにやけた。 「なんか禅に褒められると嬉しいなぁ」 「もっとも声だけだけどな」 禅はそう言って水を飲んだ。 「もう!いい気分でいさせてよ!」 沙希はそう抗議したが、禅は相手にせずに無視した。 その態度に沙希は頬を膨らませた。 そんな沙希の様子に翔は慌てて言った。 「で、でもギター上手くなるために神谷に教えてもらうんだろ!?今日だって俺には何言ってるのかわからなかったけど、沙希は納得してたじゃんか!?」 翔の言葉に沙希は頷いたが、恨めしそうに禅を見て言った。 「絶対に禅より上手くなってやる」
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