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「そういや神谷ってどれくらいギター上手いんだ?」
翔が尋ねると沙希はキョトンとして言った。
「……さぁ?」
「『さぁ?』って……。おいおい、大丈夫なのか?」
翔が心配そうに禅を見た。
「ねぇ禅、一度演奏してみてよ?」
沙希がそう頼むと、禅は嫌そうに顔をしかめた。
しかしため息をついてから頷いた。
「後でさっきの場所で弾いてやる。お前は歌え」
「歌うの?なんで?何の曲?」
沙希が尋ねると禅は無表情で言った。
「弦を見ないで歌った時の違いがわかるだろ。曲は今日最初にやった曲でいい」
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