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沙希はコクコクと頷いた。
翔は少し考えてから言った。
「……ツケるか」
「えぇ!?」
沙希は驚いたが、翔は真剣な表情で言った。
「神谷は人を拒絶してる。でもあの人には心を許してる。ならそこから仲直りのきっかけがつかめるかもしれないだろ?」
翔の言葉に、沙希は少し迷ってから頷いた。
「……行こう」
そして2人は禅を尾行し始めた。
気付かれないように距離をとっていたが、禅たちの会話が聞こえず沙希はイライラしていた。
「あぁ~もう聞こえない!」
「ちょっ、沙希!バレるって!」
翔は苛立って近付いて行こうとする沙希の腕を引っ張ってとめた。
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