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「体はもう大丈夫なの?」
「そっちの方は大分前から大丈夫だって。……さすがに入院してる時はきつかったけど」
禅の言葉に結衣は悲しそうな顔になった。
「……ねぇ、禅。もう音楽やる気はないの?」
禅は頷いた。
「……俺はもうあんな思いはしたくない」
禅の言葉に結衣は悲しそうな顔になった。
「……誰も、禅を信じてあげられなかったもんね。禅は何も悪くないのに」
禅は結衣の言葉に首を振った。
「少なくとも結衣さんたちは信じてくれた。もう音楽はやらないし、人間が大嫌いになったけど、それでも結衣さんたちが信じてくれて嬉しかった」
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