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「俺はそうは思わないけどな」
ナオはそう言ってタバコの煙をはき、沙希たちを睨んだ。
「ギター教えんのだって禅の過去を利用して脅したんだぞ?それで調子にのって、知らないとはいえ禅の痛いとこばっかついてる。そんなやつに今のあいつが心を許すわけがない」
「ナオ、言い過ぎだって……」
結衣はそう言ってとめようとしたが、ナオはタバコを足でもみ消して言った。
「禅が怒るのは当然だ。何かあったってわかってたんなら、なんでもう少しあいつのこと考えてやらなかった?お前たちみたいな奴らが禅をあんな風にしちまったんだからな」
そう言ってナオはライブハウスの入っているビルの中に入っていった。
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