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「ナオさん、俺たち来ること知ってるんですか？」
マサは苦笑してこたえた。
「一応知ってる。怒ってたけどな。あいつは同じギタリストとして禅をかってたから、今の禅に苛立ってる分なおさらな」
その言葉に沙希は嬉しそうに笑った。
「たしかに禅のギターはすごかったですね」
「あれ？お前ら禅の演奏聴いたことあんの？」
「一度だけ。わたし歌ったんですけど気持ちよかったです」
沙希の言葉にマサがニカッと笑った。
「だよな！あいつって演奏にしろ、作曲にしろ、サブボーカルにしろ、ボーカルを引き立たせるの上手いんだよ！」
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