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「へぇ……。神谷って歌まで上手いのか」
翔が感心したように言うと、沙希がウンウンと頷いた。
「そうそう!禅って歌も上手いんだよ!前に音楽室のピアノで弾いてたんだけど、もう引き付けられるって感じで!」
すると、マサが感心したように言った。
「へぇ……。沙希だっけ?お前何かと禅に縁があるんだな」
「そう、みたいですね。だから禅を放っておけないのかも」
沙希の言葉にマサは声を出して笑った。
「まぁ、あいつのこと頼むわ。俺たちは歳離れてるけど、あいつのこと友達だと思ってるからよ」
「友達、ですか……」
沙希は寂しそうに呟いた。
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