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金髪ロン毛は、スキンヘッドの右腕を放して、悔しそうな表情をしたスキンヘッドの前に立った。
なんだこいつ?俺を助けてくれたのか!?見た目はイカレてるけど、結構しっかりした奴かも。
金髪ロン毛が口を開いた。
「おい貴様、あの犬はこの前連れていた犬だな?」
声低っ!!つーかもぉ、クラ○ザーさんだよね!?
「はぃ、そぉですけど?」
「よし、哀れな貴様に選択肢をやろう。一つ、あの犬を殺害する。二つ、貴様を殺害する。三つ、あの犬を食す。四つ、俺の召使いになる。さぁ、選ぶがいい!」
はぁ?なんだコイツ!?完全にクラ○ザー様やんけ!
つーか、1番と3番って一緒じゃね?いや、そんなことどぉでもいい!どぉしよう・・・
「あのぉ、選べないんですが・・・」
クラウ・・・いや、金髪ロン毛は、ゆっくりと光に歩み寄った。
「ならば貴様を食す!」
「えぇぇぇぇ!!」
金髪ロン毛は、素早くナイフを取り出し横に振った。
光はバックステップでかわす。
こいつ、マジで切りつけてきやがった!
こんな事なら召使いがよかった・・・
タマはまだ遊んでいる。
「貴様、なかなかやるな。しかし!」
金髪ロン毛はナイフで、さらに速く、連続で光に切りつけた。
光は華麗なステップで次々とかわした。
が、次の瞬間、光は石に足を取られて後ろに転んでしまった。
「いってぇぇぇ!」
金髪ロン毛は、ゆっくりと光に歩み寄った。
「ふはははは!私に殺害されることを光栄に思うんだな!」
なんなんだコイツ!?薬でもやってんのか!?
クソッ!体が動かねぇ。
金髪ロン毛がナイフを頭の上に振りかぶった。
はぁ、人生短かったな。
明日の魔力測定やらなくて済むから、まぁいいか。
光は目を閉じて体の力を抜いた。
そのとき、川の方から水が弾け飛ぶような轟音が、鳴り響いた。
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