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「待たせてごめん」
「遅いぞ、次期部長さん」
「やめろって、まだ決まってないんだから…、ってか皆は?」
部室に入ると中には部員の中で1番仲いい竹田が一人だけ…
3年の先輩方が来て特訓だとか言い、皆を連れて行ったらしい。
「で、慧、話って?」
正直、皆の前で話すより楽かもしれないな、相手が竹田だし
「俺さ、夢があるんだ。甲子園行くよりも、プロになるよりも…、もっと叶えたい夢。」
「夢…?なんだ、それ?」
俺は竹田にアイドルになりたいから部活をやめる、と全てを正直に話した。その間、竹田はいつも通りの笑顔を浮かべて聞いてくれていた。
「ごめん、自分勝手なのはわかってるんだ。」
「いいよ、慧が本当にアイドルになりたいなら応援する」
「竹田…っ」
『俺らも応援するーっ!』
「え…?」
竹田が認めてくれたことが嬉しくて泣きそうになっていると、急に部室の扉が開き野球部の同級生たちがニヤニヤしながら自分たちも応援すると言ってきた。
俺、幸せ者だよな…
頑張るよ、頑張ってアイドルになってみせる!
皆の期待裏切らないように精一杯頑張るから、見てろよ!
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