Ⅱ・後ろの席

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ある日の休み時間、少数の女子グループが僕に近づいて来た。 「朋樹君ってさぁ、毎日本ばかり読んでて楽しいの?」 「そうそう。まわりの男子はみんなサッカーとかやって遊んでるのに。」 「いや・・・僕は体動かすスポーツとか苦手なんだ。」 「え~、なんか何でもできそうな感じするけど。」 「ねぇ、朋樹君さ、何か他の男子と違うよね。」 「・・・そうかな。」 「そうだよ!男子なんて子供っぽくてさ。ガキよガキ。でも朋樹君は何かクールで大人ぁって感じ。」 「あー、それ分かる!物静かで何か悟ってる感じするよね。」 「他の男子はお子ちゃまだから」 言って彼女らは自分達で盛り上がり始めた。
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