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屈んだ俺に、桐生は手を伸ばして言った。 「痛いの痛いの飛んでけ~!!」 「~~!!!」 今時やる奴は居ないが、桐生がやれば許される行為…つか、俺どんだけだよ。 自分の事ながら呆れる。 「痛いの飛んでった?」 「うん、ありがとう…て、北山どうしたんだ?」 北山の顔色が少し悪かった。俺が聞くと、小さな声で“別に”と呟く。 「北山君、保健室に行こう!」 「えっ!」 桐生は言うが早いが、北山の腕を引っ張って出て行った。 俺への挨拶も忘れずに…。 「森山君、またね♪」 手を振る桐生に、俺も振かえした。
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