=新撰組へ=

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「ここが副長室です」 コンコンと沖田がノックをしてから名乗ると、“入れ”と低い声が聞こえた。 「失礼します。土方さん、話があるんですが…」 「…後ろの餓鬼は誰だ?」 ひっ… ぶっちゃけ、この人目力ありすぎ。 睨まれてるという感覚に陥り、雪斗は嫌な汗をかいた。 「彼は、滝田雪斗さんという方です。弟さんが新撰組にいるそうなんですが…」 「は、初めまして」 副長と言われていた時から、緊張はしていた。 何せ、新撰組の副長…土方歳三は、鬼の副長で有名だからだ。 だが、実際目の当たりにしてみたら、噂以上の威圧感だった。
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