=襲来=

20/26
前へ
/64ページ
次へ
(どうすっかなァ…) まだ援軍は来ない。 それに対して永倉はかなり息が切れており、少し切れた腕の部分はピリピリとした痛みを感じる。 浅い傷なので、刀を握るのには支障はないが、死闘では傷を負うという事は痛手でもある。 少なからず、意識がそこにいくからだ。 だが、嘆いたって仕方がない。 これは、永倉自身が招いた事なのだから。 「心此処に非ず、か。そんな余裕あるのか?」 「…っ…!」 最大の失態だった。 そして、一瞬にして永倉の腕に深い傷が刻まれる。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

219人が本棚に入れています
本棚に追加