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「雪斗……?」
だが、一向に声が近付いてくる気配がない。
寧ろ空耳だったのではないかと、苦笑を洩らす。
-…今は、空耳を気にしている場合等ではない。
「………ん!」
「…え?」
前をしっかりと見据えると同時だろうか。
再度、声が聞こえた。
その声は対峙する相手の耳にも入った様で、一瞬だがそこに隙が出来る。
(…貰った!)
「ぐあぁぁっ!!」
悲痛な叫び声と共に、もう1人残っていた雑魚を袈裟がけに斬り捨てる。
刀を軽く振ると、倒れた相手の血が地面へと飛び散った。
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