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「えーっと……リールに行きたいんだけどなぁ」
リール。その町は現在クロム達が滞在している場所。
「どうしよっかなー。いや、どうやって行こうかな」
戻る方法が分からないユウナ。
周りをキョロキョロ見回し、何かを探す。
「んー……あ、あの人で良いや」
女性を発見し、物凄い勢いで走り出す。
「はぁはぁ……すみません。あの……下界に行く方法……教えてください……」
息を切らしながら尋ねる。
「げ、下界に行きたいなら連れてってあげるわ。丁度わたしも用事が有ったし……」
端から見ると不審者だが、女性は冷静に対応する。
「ありがと……ございま……あぁ、もうちょっと運動しないとなぁ。敵は雑魚ばかりだし」
膝に手をついて、謝辞の言葉を言う。
「じゃあ手を繋いで」
「わかり……ました」
冷や汗を流しながら、女性はユウナの手を取り、消えた。
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