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ユウナの前には倒木しかない。
シュリエンダークは気絶してしまって動かない。
「さて、行こうかな」
肉体強化をして走り出した。
★
「誰が馬鹿だと言うのだぁー」
「………………はぁ」
フラフラのクロム。
それを見てため息を吐くアウラ。
「なんで真昼間から酒を飲んで酔っているんだか……しかも、わたしとゼロ以外」
あまりの酷い自体に頭を抱える。
「さらに道のど真ん中で」
周りからは良い見物となっている。
「そんなこと言わずに飲もうぜー……って、きゃあ!!」
フェルがアウラにビールの缶を突き出した瞬間、フェルは一回転する。
背中を打ち、きょとんとした目でその原因の主を見つめる。
「…………通報されるぞ、馬鹿野郎共」
ユウナが居た。
「ホテルに行くぞ。丁度エルガの兵から財布を掠め取ってきた所だ」
ポケットから三つ程の財布を取り出す。
実は吹っ飛ばしたエルガ兵から取っていたのだ。元々、調査という名のピクニックに来ていたエルガ兵。とんだとばっちりを受けた。
「ユウナァ……」
「うるせぇ! 纏わり付くんじゃねーよ!!」
足に絡み付いてきたソリアの頭を叩く。
そして抱え上げ、お姫様抱っこでソリアを抱える。
「いや……あの……」
流石のソリアも恥ずかしいようで、顔を赤らめバタバタする。
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