剛腕のパウエル

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 むかしむかし、剛腕のパウエルという、青銅の剣でも折ってしまうという、最強の武士がいました。本気を出してしまえば、馬よりも速く、嵐のように戦場を駆け抜け、敵の兵隊をあっという間に蹴散らしてしまいました。とてもいいはたらきをしたので、勲章をいくつも貰ったとのことです。ところが、最後は誰もと同じように、家族に見守られながら、息を引き取りました。  さようなら。剛腕のパウエル。君の働きはいかにも豪快だった。しかし物語だけの君は、確かに僕らには無能だった。永遠の安泰をここにいのる。さようなら。
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