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「少し落ち着け!」
部屋に男の声が響き渡る。
叫んだのは最初に驚きの声を上げた男だった。
「落ち着くんだ、簡単に説明をしてやるから…とにかく、少し落ち着け」
俺はその言葉で少し落ち着きを取り戻した。
完全に落ち着いた訳ではないが、相手の話を聞ける程度の落ち着きは取り戻した。
そして、3人の人間がそれぞれ軽く自己紹介を始めた。
3人の人間がどんな奴等なのかをまとめると。
俺の右斜め前に座っている最初に声をあげた男、名前は霧矢(きりや)、年齢は25歳、ぱっとみた印象ではガタイがよく危ない雰囲気を纏っている。
次に俺の正面に座っている、この4人の中で唯一の女性、名前は千鶴(ちづる)、年齢は17歳、少し話した印象では明るく、気さくで、誰からも好かれそうな感じである。
最後に俺の左斜め前に座っている男、名前は真人(まこと)、年齢は20歳、こいつに関しては全くよくわからない、何故わからないかというと、こいつはずっと笑っているからだ、何を話していてもずっと笑顔を崩さない、謎が多い奴。
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