コントロールルーム

いや、落ち着け…怒鳴っても助けはこないし、何も解決しない、冷静にならなければ。

俺は怒鳴って荒くなった息を深呼吸をし整え、そう自分に言い聞かせた。

そして、他の３人に質問をした。

「なあ、君らはいつからここにいるんだ？そもそもここはどこなんだ？」

とにかく、ここが何処なのか、こいつらが誰なのかを確かめたかったため、このような質問を投げ掛けた。

それに対して口を開いたのは、俺が最初に危なそうな雰囲気だな、と感じた霧矢。

「そうだな、俺達はここをコントロールルームと呼んでいる、そして、俺がここで目覚めたのは１ヶ月程前、千鶴は10年前、真人は9年前にこの部屋にきたらしい」

らしい？
まあ、この霧矢って奴は最近この部屋に来たばかりだといったし、その表現の仕方もわかる。
それに、千鶴と真人というこの二人…そんなに前からここにいるのか…。

それならこの二人は、霧矢や俺よりこの部屋に関して何か知っているかもしれない。

俺は千鶴と真人に部屋に関して何か詳しいことは知らないかと聞いてみることにした。