第1章 異世界へ!

10/48
前へ
/1136ページ
次へ
「瓦礫の山と思ったけど、まだまだ使えそうなものばかりじゃないか……。まったく、もったいないな!」  もったいないッ! どこの誰がこんなことをッ! そう思ってしまいほど、まだまだ使えそうなものばかりが、私の周りにある瓦礫の山の中にはたくさん見受けられる。  例えば見た感じでは新品同然のベッドとかテーブル……冷蔵庫や自転車、それにノートパソコンや携帯ゲーム機なんかも見受けられるぞ! 「自転車にノートパソコンそれに携帯ゲーム機……。う~ん、少し持って帰ろう」  ――と、私は瓦礫の山の中から一台のノートパソコンを引っ張り出した直後、ガガガガンッという轟音が響きわたる。 「うわ、なんだ!?」  その刹那、私の左右の瞳に奇妙な光景が映り込んだ! ああ、私のすぐ側に新しい瓦礫の山が出現する!? 「ああ、空に次元の裂け目が!」    そ、空に次元の裂け目とばかりに穴が現れ、そこから吐き出されるかのように冷蔵庫やテレビなどの家電製品なんかが勢いよく地面に降りそそいでいるじゃないか!!
/1136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加