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「な、なんだ、ここは!?」
あの瓦礫の山は廃品回収業者が積み上げたものではなかった!! 別次元からの漂流物と言っても半ば間違っていない代物かも知れないけど、瓦礫の山にあるもののほとんどが私の知っているモノばかりだぞ!?
「ああ、こっちの瓦礫に山は本棚がたくさん……って、本がまだ残ってるじゃない!」
ぐるりと周囲をうかがうと、あちらこちらにどっさりと佇む瓦礫の山の中には、本棚ばかりで構成された瓦礫の山なんてものも……。その中には本がぎっしりと収納されたまま投棄されたものも多々である。
『ん、何か曰くがありそうな本の匂いがするぞ!』
『曰くがありそうな本の匂いだと? ほう、魔道書の類があるってことか?』
上着のポケットにしまってある風の邪神ハスターの宿るミニチュアサイズに縮小させた日本刀、それに炎の邪神クトゥグァことアシュラクの宿る独鈷杵が、本棚で構成された瓦礫の山の中に何かしらの反応し、ガガガガッと激しく振動している。
「魔道書があるだって!? じゃあ、探してみるか……」
魔道書と聞いて気になった私は、本棚で構成された瓦礫の山に近寄った。
「う~ん、どこに魔道書と思われる本があるか分からないなぁ……」
さてと、瓦礫の山の中にある数多の本棚のどこに魔道書があるんだろう!? 私が見る限りは児童書とか図鑑とか、特に怪しい題名の本が見受けられないんだが……。
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