第3話 皇帝と教皇

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「それは聖地アン=ザスの守護神と呼ばれている」 「守護神!?」 「ああ、僕にもよく分からないが、そいつのおかげで聖地アン=ザスに凶悪な怪異が発生しないと聞いたことがあるんだ」  聖地アン=ザスの守護神ねぇ……なるほど。それなら下手に掘り起こすべきじゃないな。凶悪な怪異が発生しないのは、コイツのおかげだってクールワンが言っていることだし。 「ちぇ、つまらないなぁ~」  早紀ちゃんは口を数字の3のようにかたちにしながら、ジト目で私、それにクールワンを順の見つめるのだった。 「とりあえず、触らぬ神に祟りなしだ」 「うぬぬ……」  触らぬ神の祟りなしである、と早紀ちゃんに対してクールワンは言うが、どうも早紀ちゃんは納得がいかないようだ。
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